ディアブロ3プレイレビュー 第10話
今回は、短く、シンプルにまとめます。
ニンテンドースイッチ版『ディアブロIII エターナルコレクション』のローカル通信プレイをするために、我が事務所にやってきた大嶋さん。あの小学館の、週刊少年サンデーの副編集長様である。
とは言え大嶋さんは腰が低く、偉ぶったりすることはいっさいない人格者だ。この日も、
「ワタクシはディアブロの初心者です。どこにでもついていきますので、この地獄世界での生き方をご教授ください!!」
と、どこまでも謙虚である。そこで俺は、
「では、まだ大嶋さんが足を踏み入れていない“トーメントII”に行きましょう!」
と提案。
「だ、大丈夫ですかね……!? お、おそろしい((((;´・ω・`))))」
そう言って震える大嶋さんを連れて、トーメントIIのアドベンチャーモードに突入したのでありました。
魅惑のオレンジの光
大嶋さんの心配をよそに、我々は順調にクエストをこなしていった。俺がクルセイダー、大嶋さんがバーバリアンなので、立ち回りもシンプルで楽である。文字にすると、
(1)大嶋さんが敵陣に突っ込む
(2)大塚が後方支援
(3)以下、ループ
これだけw 面倒な約束事もなく、
「わー! わー!!」
「うおおお!! うおおおお!!」
こんな擬音だけでコミュニケーションが取れるので、俺たちは時間のロスをすることなく、ひたすらフィールドを巡り続けたのであった。
このように、トーメント以上の難度でクエストを回していれば、わりと頻繁にレジェンダリー・アイテムが手に入る。
こんな感じで。
レジェンダリー・アイテムが落ちてうれしいのが、上のスクリーンショットにある“オレンジの光柱”のエフェクト。
ピーーーン……
という、どこか神秘的な金属音を響かせたあと、この光の柱が天に伸びるのだ。それを見ると、冒険者はナゼか、
「!!!!! レレレ、レジェンダリー出たッ!!! レジェンダリー・アイテムが落ちました!!!」
と、誰にともなく報告する。ひとりで遊んでいても必ず、「レジェンダリー出ました!!」と申告したくなるから不思議だ。ウチの猫はウンコをすると必ず、
ε=(Φω´Φ#)ウンコ出た!! レジェンダリー・ウンコ出たで!!
と言いたそうな顔で、トイレから俺の膝の上に直行してくるのだが(もちろん臭いつき)、それと同じような心理なのかもしれない。
そしてこの日は、大嶋さんが完全な“レジェンダリーデー”だったようだ。上記の“レジェンダリー報告”を、頻繁にしてくるのである。
「あ!! オレンジの光!! レジェンダリー出ました!!」
つぎのクエストでも、
「うお!! またまたレジェンダリー!!!」
おつぎも……。
「おおおお!! レジェンダリーが一気に2個!? 大当たりですよ今日!!」
こんな調子である。
まあでも、長く遊んでいれば、こういうこともあるだろう。なので俺も、「うへえ!! スゴイっすね!!」と感心していたのだが、つぎのシーンを見て「ん?」と思った。
なんのクエストだったか忘れたが、大嶋さんがまたまた「レジェンダリーきました!!」と言い、↓この中に突っ込んでいったのだ。
▲爆発とレジェンダリーが重なった稀有な例w
(このスクショだと本当にレジェンダリーが落ちてるけど、それは見なかったことにしてくださいw)
モンスターによっては死に際に爆発し、こちらに大ダメージを与えてくることがある。上のスクショはまさにそのシーンなのだが、大嶋さんは爆発間近のこのなかに突入して、「よっしゃ! レジェンダリー!」と叫ぶのである。
これを見た瞬間、俺は震えた。「ま、まさか……((((;゚Д゚))))」。
そして、喜び勇む大嶋さんに、おずおずと言ったのである。
「大嶋さん、かなりのダメージを負われたようですが」
「うんうん!w」と頷きながら、大嶋さんは言う。
「レジェンダリーを拾うときって、やたらとダメージを喰らいますよね!」
俺がダラダラと汗を流していたのは、暖房が効きすぎていたからではないはずだ。震える声で、俺は言う。
「レジェンダリーを拾うときにダメージ……? そ、それは、もしや……」
言い終わらないうちに、大嶋さんが被せる。
「さすが、伝説のアイテムですよね! “そうやすやすとは取らせないぞ”と主張しているんでしょうね、この爆発は」
言葉を失い、((((;゚Д゚)))) ←こんな顔で固まる俺に、大嶋さんは続けた。
「でも、これだけのリスクを背負って爆発に飛び込むんですけど、ほとんど手に入っていないんですよね、レジェンダリー。もっと早く、オレンジの光に入らないとダメなのかなー。難しいなあ」
ここでようやく金縛りが解けた俺。泣きそうな声で真実を告げた。
「大嶋さん……!! それ……レジェンダリーが落ちたときの光の柱とちゃう!!!www ただの爆発エフェクトですがな!!!ww いや確かに、オレンジの光柱と似てるけど!!!www 早く飛び込んでも、死ぬだけですよ!!!!www」
大嶋さん、ソファーの上でひっくり返った。
「ええええええ!!!? レジェンダリーじゃなかったのぉぉおおおお!!??」
この日以来、モンスターがオレンジの光を放って爆発するエフェクトは、
“レジェンダリー爆発”
と呼ばれて、恐れられるようになりましたとさwwww
おしまい。