【モンハンワールド:アイスボーン】逆鱗日和 第51回
しばらくシツコイくらい書き続けるが、俺は『モンスターハンター:ワールド』をさんざん遊んだデータを持っていながら、超大型アップデート『アイスボーン』も、イチからプレイしている。
つまり、ゼロからのやり直し!
無垢な状態からのリスタート!
生まれたばかりの赤ん坊状態ッ!!
とまあ、このようになっているわけです。
なんでそんなもったいないことをするのかと言えば、理由はイチもニもなく、
「また最初から、この世界観と向き合いたいから」
に他ならない。この判断は俺的には完全に正しく、ここ数日の記事で書いた通り、
“ルーキーハンター生活”を満喫しているのである。
相棒はひと言、「ヤダよ」と言った
とはいえ。
ひとりコソコソと場末の拠点を出入りし、むなしくソロでクエストを回しては、
「あーあ……。かつての仲間たちは皆、ナルガクルガやジンオウガ、ラージャンなんかとも渡り合っているんだろうなぁ……」
こんなことをつぶやくのは、やっぱりさみしいことである。
孤独な状況に陥って、改めて思ったわ。
「やっぱりモンハンは……仲間とワイワイ言いながらクエストに出掛けることが、至高の楽しみなんだよなー……!!」
ってね。
そこで俺は一計を案じ、同僚のたっちーに声を掛けることにした。こやつは『モンスターハンタークロス』以来の狩りの相棒であり、狩王決定戦にも毎回チームで参加している気心知れた存在である。
近くの席で梅昆布茶をすすっていたたっちーに、俺は「なあなあ」と声を掛けた。
「なあなあ。君も『アイスボーン』買ったんだろ?」
たっちーは俺のほうを1ミリも見ず、「ずずずずず……」と梅昆布茶を流し込みながら抑揚のない声で言った。
「もちろん、買ったで。どうせまた、狩王決定戦予選に出たいとか言うんやろ? それも見越してな」
俺は弾んだ声で「うんうん!」と言った。
「うむ! その通り!! それもあるのでぜひ、『アイスボーン』でも行動をともにしようや!」
たっちーがようやく、メンド臭そうに俺のほうを見やった。「せやな。そうするしかなかろう」。
そして俺は、この会話の本題を切り出した。
「そこで!! 知っていると思うが、俺は『アイスボーン』もイチからのリスタートをしている。このゲームの世界観と、より密接に寄り添うためにな。つきましては相棒のキミも、俺と足並みをそろえるために、最初からプレイし直すのがいいかなーーーと^^^^」
この提案に対し、たっちーの返事はあまりにもにべもなかった。
「え。ヤダよ」
駆け上がるしかない!
俺はホカホカの南国から、人跡未踏の極寒の辺境に飛ばされたような心境になった。
「うんうん、ヤダやだ^^^^…………って、ヤなのぉぉぉおお!!?! ちょ!!! つ、つまり、俺に付き合う気は、皆無だと!!!?」
たっちー、「何をそんなに驚いているんだ」という冷たい表情で、俺に返す。
「せや。皆無どころか、絶無やで」
そ、そんな……。いままでいっしょにやってきたのに……(((( ;゚Д゚)))
俺の不満顔が気に入らなかったのだろう。たっちーはついに、鋭い舌鋒で俺を刺してきたではないか!!
「そもそも……なんでわしまで、キサマのマゾプレイに付き合わなきゃならんねん!!! イチからやりたけりゃ、ひとりでやってろや!!! わしを巻き込もうとするんじゃねえええええ!!!(怒)」
その剣幕に俺は椅子から転げ落ち、ついつい賛同の意を表明してしまう。
「ででで、ですよねぇぇぇぇぇえええ!!!!><」
たっちーは「ふんっ!」と鼻から息を吐き出し、
「わかったら寝る間も惜しんで狩りに勤しみ、わしのところまで駆け上がってこいや!! それが……マゾで有名な、世界一のガンランサー(笑)やろ!!」
そう言って、俺の目の前で『アイスボーン』で遊び始めたのだった。
いましばしのお待ちを
「あー楽しい^^ もうこのままひとりで、マスタークラスまで行っちゃおうかなあ^^^」
ニコニコと笑いながらプレイする相棒に向かって、俺は泣きながら、
「そそそ、それだけは!!>< すぐにそちらに参りますので、いましばらくお待ちを!!!><」
卑屈に懇願するしかないのであった……。
続く……w
『モンスターハンターライズ』プレイ日記 逆鱗ぶいっ! Vジャンプレイにて連載中!