【Steam】Nintendo Switchにも登場! 2D開拓ゲー『FORAGER』レビュー

Nintendo Switchにも移植される『FORAGER』をレビュー!

 

家庭用ゲーム機畑のモノ書きである俺にとって、PCのゲーム配信プラットフォームである“Steam”は、基本的に“次点”の存在だった。第一にあるのはプレイステーション4やニンテンドースイッチといった家庭用ゲーム機で、つぎにやってくるのがスマホアプリ。Steamはそのつぎなのである。

とはいえここにきて、「最近、Steamの比重が大きくなってきたなぁ……」と感じていたのもまた事実。それを決定づけるように、俺は“とあるゲーム”のSteamでの配信を知り、発売日を一日千秋の思いで待ち続けて、カートが開くと同時に購入するという(俺にしてみたら)信じられない動きをしてしまったのでありますよ!!

そのゲームの名は……『FORAGER』

2Dドット絵だけど……オープンワールド?

『FORAGER』は、4月18日にサービスが始まったばかりのインディーズタイトル。スクショを見てもらうとわかるが、

レトロ感あふれるドット絵と、ジグソーパズルのようなパネル状の陸地がじつに目を引く。写真中央でツルハシを持っている、クネクネみたいな白いキャラが自分の分身で、これをスルスルと動かして木を伐ったり、石を採取したり、果物や穀物を採ったりと、ここで暮らすための“生命活動”を行うのが、ゲームのおもな流れだ。

もちろん、木や石を集めるだけのゲームではなく(当たり前だが)、それを素材として用い、工具や建物、魚を獲るための罠なんかをじゃかじゃかと作ってゆく

作業に没頭していると“腹ペコゲージ”(っていう名前かどうか知らんが)が減ってきて、

「おなかへったよう」

なんて情けないことを言い出すので、備蓄しておいた食料をモグモグモグ……。力を取り戻したら再び開拓に乗り出し、小さなパネルの島を発展させていくのである。

そういう意味では『FORAGER』は、とても簡素にまとめられた“ライフシミュレーション”なんてジャンルが似合う気がする。資源集め、開発、戦闘、そしてお金集め(これがメインの目的かも)をテキパキとこなし、島を発展させることに理外の幸せを感じさせられてしまうから不思議だ。

▲「キャッチ!」という文字が出ているところにある浮き輪みたいなやつが、魚を獲る罠です。とはいえ魚が獲れるだけでなく、ワカメとかガラスを作る原料になる砂も手に入ったりするんですねえ。

 そう、『FORAGER』のメインの目的は“金を稼ぐ”ことだ。最初に手を付けられる“シノギ”は、たまに出現する“金鉱脈”を採掘し、

これを“金の延べ棒”に。そして……。

“コイン”に加工することで、いくばくかの現金が手に入る。この作業を繰り返すと、やがてお金が貯まってきて……!

新たな陸地を購入できるーーー!! さすがに最初の島だけでゲームが完結してしまったら20分で飽きそうだったので、こういった発展はうれしい限りだわw

さっそく、島を買ってみると……。

▲宝箱から出てきたのは“シルクハット”。コインの価値が上がるアイテムだったので、金稼ぎにはもってこいだ。

▲シルクハットをかぶったことで、見た目もかわいらしく変化w

 小さな陸地に大きな宝箱だけが置かれている島や……!

巨大なラディッシュ親子が鎮座している島なんかも……! こいつら、採取してやろうと攻撃すると、

「信じていたのにぃ~~~!!!><」

なんて訴えてきやがるもんだから、どう対処していいかわからないwww

※さっきまで“ラディッツ”って書いてましたが、それ悟空の兄ちゃんやん……

ちなみに、ゲームを進めていけば自然とレベルが上がり、さまざまなスキルがアンロックされていく。

たとえば、焼き魚を焼けるようになったり(かわいい)、弓を使っての狩猟ができるようになったり、敵を倒すとコインが出るようになったり、採掘所が開いたり……。自分はどの手段をメインに金儲けをしていくのか? そしてどのように島を発展させていくのか……? というロードマップを考えながら(大袈裟だが)スキルの選定をするのがじつに楽しい。シンプルな見た目ゆえに、新たに覚えたスキルの視覚的効果も大きいので、

「これを選んだら……どんなことが起こるんだろう??」

と、つねにワクワクが付きまとってくる感じだ。

▲材料があれば、採掘に使用するツールもパワーアップさせることができる。

▲島によっては、特殊効果を発揮するオベリスクが置かれていることも。開拓することで、新しい発見がこれでもかと押し寄せてくるぞ。

 Steam内にある『FORAGER』の解説によると、このゲームは、「『Stardew Valley』、『Terraria』、そして『ゼルダの伝説』シリーズに影響を受けた2Dオープンワールドゲームです」とのこと。言われてみればその通りで、『FORAGER』の随所からこれらのゲームの匂いがプンプンと漂っている。いちばん近いのは、『Stardew Valley』かな。あの手の牧歌的な開発ゲーが好きな人は、間違いなく『FORAGER』にもハマれると思う。

……そう、俺と同じようにw

ちなみに『FORAGER』はすでに、ニンテンドースイッチなど家庭用ゲーム機版の発売も発表されている。以前書いた『ポルティア』と同じ流れだ。

ニンテンドースイッチ版が出たら、間違いなくそっちも買ってしまうわコレ。だって、難しいことを考えず黙々と採取をし、島を発展させていく“作業”が、(いい意味で)地味に楽しいから。

 というわけで『FORAGER』、強くオススメしておきます!