プレイ日記の書き方、教えます!~プレイ日記って、なんだ?

ゲームのプレイ日記 書き方講座 その1

■ゲーム記事のカテゴリー

最初に断言してしまいますが……ゲームのプレイ日記なんて自由に書くのがいちばんいいので、型にハマったセオリーなんてものは存在しません!!

……ってことを、前々から公言しているワタクシめが急に「書き方教えるぜ!!」なんてエラソーに言い出すのも気持ち悪いですが、せっかく独立して事務所を立ち上げ、ジャンルを選ばずにいろいろなことを書いていける環境になりましたので、ちょっとソレっぽいものを残しておきたいなと……。というのも、前述の通りゲームのプレイ日記に“型”はないけど、「こういうふうに書けば、もっとわかりやすく、そしておもしろくなるのにな」という“コツ”は存在すると思っているので。そういったことを何回かに分けて、ここで綴っていきたいと思います!

さて。

そもそも“プレイ日記”って、何なんでしょう??

テレビゲームに関する記事って、いろいろありますよね。ざっと挙げると、

【攻略記事】
→読んで字の如く、“ゲームをどのように進めればいいのかを指南し、クリアーに導く記事”。そのゲームを徹底的にやり込んでデータを収集することを柱とし、最短距離でゲームを進めたい人の右腕となる。多くのゲームファンが利用しているであろう“Wiki”も、攻略記事の範疇に入る

【レビュー・インプレッション】
→ゲームを遊んだ感想で構成される記事。深く切り込む攻略記事に対し、全体的な印象を語ることがメイン。ゆえに、そのゲームを買うかどうか迷っている人の判断材料に使われることが多い。“すでに買った人用の記事”である攻略記事の対極とも言える

【新着記事】
→発売前のゲーム内容をかいつまんで紹介する記事。一般の人が展開するブログなどにある記事ではなく、おもに雑誌や商業サイト(要するにメディア)に多く掲載されているものだ。レビュー記事よりも先に購入の判断材料にされる、ゲームの第一印象を植え付ける記事。“第〇報”てな感じで、数回に分けて展開されることが多い

こんな感じでしょうか。これらに付随する形で、開発者インタビューニュース記事コミック小説なんかもありますね。

では、ここで取り上げるプレイ日記は、どのカテゴリーに入るのでしょうか?

もっとも近いのは、“レビュー・インプレッション”。僕も経験がありますが、とあるゲームをとても気に入り、

「いますぐ1本、記事を書くわ!!!」

とわめいて30分くらいでインプレッションの記事を書き、その翌日に、

「昨日インプレを書いたゲーム、記事ひとつじゃまったく語り尽くせていないので、もう1本書く」

となって2本目を執筆。そして翌日も、

「昨日、2本目を書いたけど……。あれだけじゃ(以下略)」

「またネタができたから、4本目(略)」

「あと1本だけ書かせ(略)」

「もういっそ、連載するわ」

こんな流れでプレイ日記の連載になってしまったものが、過去に何本もあります。いま、足掛け6年、700本ものプレイ日記を連載している“熱血パズドラ部!”も、ファミ通Appの編集長である中目黒目黒と、

「20本も書けたら奇跡だなwww」

なんて笑い合いながら最初の記事を書いたものですし。


▲6年前にファミ通Appで連載を始め、いまや700回目の更新が目前になっている“熱血パズドラ部”。3冊の単行本と、先日はベストセレクションがムックになりました。

そういう意味でも、プレイ日記というものは、レビューの延長線上にある記事……と言えると思います。

しかし、あくまでも“延長線上”なので、厳密にはレビューとプレイ日記は“似て非なるもの”になります。

■レビューとプレイ日記の違いとは?

レビューとプレイ日記は似て非なるもの……と書きましたが、実際にどこが違うのでしょうか?

レビュー(インプレッションも同じ)とはあくまでも、“ゲームに触れた感想を書き綴った記事”です。そういう意味でレビューの最大の存在意義は“ゲーム購入予備軍への導きになるかどうか”であり、“買うor買わない”の判断がされた後にその役目は終了するとも言えるのです。

では、プレイ日記はどうなのか?

じつはこの“存在意義”という点で、レビューとははっきりと区別することができるんです。

プレイ日記の最大の存在意義は“共感”です。読者に、「あるあるwww」、「そう! わかる!」、「マジでそんなことあんの?w」と、まるでいっしょに遊んでいるかのような共感……言い方を変えれば“安心感”を読者に与えることが、プレイ日記の役割なんだと思うのです。ただこれ、突き詰めると、

「プレイ日記読んだだけでおなか一杯になったので、ゲームは買わなくてもいいやw」

という判断をされることも少なからずあるので、そこは文章の端々から、

「そう言わずに!!w いっしょに遊ぼうよ!!w」

というエネルギーを発散させたいとつねづね思っていますけどねw

大雑把な括りになりますが、レビューやインプレッションはおもに“ゲーム購入前に読まれる記事”プレイ日記はおもに“ゲームを購入した人が読む記事”となります。

さて次回は“プレイ日記、どんなゲームで書けばいいの?”という部分に切り込もうかな。