【RDR2プレイ日記】第3話 ホーンデビル、万事休す

『レッド・デッド・リデンプション2』プレイレビュー 第3話

前作『レッド・デッド・リデンプション』も、スピンオフの『アンデッド・ナイトメア』も、本当に味がなくなるまでしゃぶりつくしたので、俺はこのシリーズのガンアクションについては相当な自信があった。

ヘッドショットヘッドショット!! こいつはちょっと弄んで脚からのヘッドショット!! デッドアイなんか使わなくても、敵どもが止まって見えるぜ!!!

てなもんである。

……いや、“だった”と言うべきか。

『レッド・デッド・リデンプション2』も、ゲームを進めていれば自然な流れで銃撃戦が始まる。この時代に生きるアメリカ西部の男ならば「さも当然」とばかりに、バンバンバキュバキュと弾丸のやり取りを始めやがるのである。非常に野蛮で物騒だし、正直、自分らのほうが悪いヤツらなんじゃないか……というそこはかとない疑問が付いて回っているので、銃を構えることに若干ながら抵抗を覚える。しかし、戸惑っていると瞬時にハチの巣にされてしまうので、ささいな疑問は振り払って立ち向かわなければならない。これがガンマンのつれぇところよ。

しかし。

俺が“ホーンデビル(角の悪魔)”と呼ばれ、西部のならず者たちを震え上がらせていたのは、もう8年も前の出来事だ。

「ホ、ホーンデビルだ!! ホーンデビルが来やがった!!」

と、何人の悪漢どもに小便をチビらせてきたことだろう。

が、いまは昔……。

あのとき、さんざん遊びまくって、画面を見ずとも敵の脳天を撃ち抜けるほどに腕を磨いたのに、なぜまた、すべてがリセットされているのだ(((;゚Д゚)))

自信満々で臨んだ最初の銃撃戦で、俺は悲しいことに↓こんなことになった。

「え、えっと、銃を構えるのは……どのボタンだっけ? あ! 撃たれた!! コンニャロ!>< いまデッドアイで時間を遅らせて、あああ頭ブチ抜いたるど!! ……って、デッドアイってどれや!?! ああ!! また撃たれた!>< あああ頭ブチ抜かれた!!!

な、なんで操作を覚えてないねん!! “昔取った杵柄”って言葉を知らんのか俺の腕!!!(涙)

しかもだな。

8年という月日は無残にも俺の身体を蝕み、動体視力と反射神経を著しく衰えさせ、加えて老眼、痛風、四十肩という“おっさん三種の神器”を置き土産とばかりに置いていきやがった。こんな状態で、弾丸行きかう開拓時代末期のアメリカ西部で生きていけるのか!?

それでも、『レッド・デッド・リデンプション2』の敵はNPCばかりなので、FPSやらバトルロワイヤル系のシューターに比べたら、やっていることはかなりヌルい……というか、ものすごく親切で簡単なんだと思う。敵が人間の脳ミソを背負っていることが、シューターでは最大の脅威なわけだしな。そんなことはわかっているというのに……NPC(しかも序盤の序盤)相手に、大いにバタつく痛風のおっさん。こういった飛び道具って『モンハン』のボウガンくらいしか免疫がないので(それもほとんど使わないし)、こういうときに困るんだよな……。

けっきょく、

「おっさんが生き延びるには、物陰に隠れてプチュンプチュンと撃つしかないお><」

ということになって遮蔽物越しの射撃に終始するも、おっさんの弾丸は無残にも壁や柱に吸い込まれて敵がまったく死なない。

そこで、

「こ、こうなったら!! 必殺の!!」

なんとか操作を覚えたデッドアイを発動させるも、逆に、

「じじじ、時間がゆるやかになった!! ここここここの隙にドドドドタマに命中を弾に敵を!!! ははは、早く早く!!!」

デッドアイを無駄にはできないと思うあまりに焦りまくり、気づけば敵はふつうに走り出す。痛風のおっさんは最終的にはヤケになって、

「うわあああああああ!!!!!」

ってんで爆発して敵の群れの前に飛び出すも、瞬時にハチの巣になって昇天した。

オノレの断末魔の悲鳴を聞きながら、おっさんは思った。

「来世では、痛風に、ならないと、いいな……」

合掌……。

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