『レッド・デッド・リデンプション2』プレイレビュー 第7話
本日は簡潔に、さっぱりとまとめたいと思います。……できるかなw
前回、「『レッド・デッド・リデンプション2』はお仕事が楽しい!!」という旨の日記を書いた。実際、この開拓時代末期のアメリカ西部の荒野には、高度成長期のバブリーな日本もかくや、ってくらい、多くの“しのぎ”が転がっている。メインストーリーを進める片手間に手をつける……って程度でも十分金になるし、楽しいので、
「『レッド・デッド・リデンプション2』を始めたけど、自由すぎて何をしていいかわからねえ……」
と茫然とされている御仁にはぜひ、「積極的に寄り道をしよう!!」と声を掛けていきたいと思っている。
そんな、序盤で受けられるお仕事のひとつに、
“借金回収”
がある。正確には、“高利貸しとその他の罪1”というミッション。拠点“ホースシュー高台”にいるレオポルドに話し掛けると、この仕事を請け負うことができる。
レオポルドが言うには、「何人かに高利で金を貸した。返済が滞っているので取り立ててほしい」とのこと。
ダッチ一家は、ギャングである。その一員であるレオポルドから金を借りるってんだから、相手もひと癖もふた癖もある訳アリ物件に違いない。でも、この手のお仕事は手軽だし、おもしろいので、俺はさっそく借金の取り立てに向かうことにした。
物騒な仕事に向かう途中だが、夜の荒野の風景にじーーーん……と癒されてしまう。
「本当にどこを切り取っても、美しいゲームだな……」
感動しながら、左下のミニマップを確認。負債者には黄色い“Ls”のマークが付けられているので、パカパカとそこに向かえばいいのだ。
「なんかこのゲーム、馬で走っているだけで満足しちゃいそうやな……」
画面を覗き込んで、同僚のたっちーが言った。
「ふふん。すげえだろ。これが『レッド・デッド・リデンプション』やで」
鼻を膨らませてドヤ顔を決め込む俺に、たっちーは呆れ顔で、「オメーが作ったわけじゃないけどな」と吐き捨てた。
そして数分後。最初のLsマークの近くまでやってきた。
ふむふむ。このへんを調査して、返済をバックレている男(いや、女かもしれんが)を捜せばいいんだな。
「なんか、警察24時系の番組っぽくなってきたな! わし、アレ大好きやねん!」
いまやたっちーは、俺以上に夢中になって借金取り立てドラマに見入っている。
「公安や! まるで公安やな!!」
“安室の女”である彼女は、こういった緊迫のシーンが大好物なのである。
そんなたっちーをシカトし、テキトーな家屋に踏み込んでみた。すると……。
1発ツモ! こいつが最初のターゲットのようだ。
「よし……。ここは冷静に、話し掛けるぞ」
誰にともなく、静かにつぶやく。
「うむ。慎重にな」
ハードボイルドな声で、たっちーが答えた。それを合図に、俺は負債者に話し掛けようとしたのだが。
バーーーーンッ!!!!!
突如、俺の拳銃が火を噴いた。凶悪な弾丸は思いっきり相手に命中し、負債者から負傷者に強制転職させてしまったことを加害者(俺だけど)は知ったのだった。
「こ、こいつ!!! いきなりぶっ放しやがった!!!! とんでもねえ悪党や!!!!!」
たっちーが怒り狂った。俺、顔面蒼白。
「ままま、またやっちまった!!!!! いまのところこの手のミッションすべて、挨拶代わりに相手を撃っちまってるよ!!!! ていうか、なんでこの状況でぶっ放すんだ!!! おかしいだろ!!!!」
誰が撃ったんだ誰が……って話だが、これでは平和裏に終わるはずのミッションまで、凶弾でぶち壊しになってしまう。どうやら一度、冷静になって、ボタン配置を完璧に頭に刷り込むしかないようだ。
ただ幸いなことにこのミッション、相手を痛めつけて金の在り処を吐かせる……という内容だったので、大事には至らず……。
しかしこれ、毎度毎度銃をぶっ放していたら、そのうち取り返しのつかないことになってしまうぞ……。
ストーリーを進めるよりも何よりも、「まずは操作を!!」を肝に銘じた俺だった。
おしまい。